刃物のあれこれCUTLERY ET CETRA

刃物のまち・岐阜県関市


刃物のまち

日本のほぼ中央に位置する岐阜県関市は、緑あふれる山々に清らかな川、美しい自然環境に恵まれた「刃物のまち」です。関市で刃物作りがはじまったのは、今から700有余年前の鎌倉時代のこと。元重という刀祖がこの地を訪れた際に、刀の原料である良質な焼刃土を発見、後に移り住み刀剣鍛冶をはじめたのが、きっかけだと言われています。

武将達に愛された刀

関の刀は「折れず、曲がらず、よく切れる」の優れた実用性と芸術性の高さで、多くの武将たちに愛用されました。
その後、時代の流れとともに、刀匠も包丁や鎌など生活に必要な刃物を打つようになり、商人たちとの取引が始まりました。
明治9年(1786年)の廃刀令後は、ほとんどの刀鍛冶が包丁などの家庭用刃物の生産に転向していきました。
明治時代中頃には、欧米から入ってきたポケットナイフの生産も始まりました。

刃物の3S

高い品質とデザイン性に富む刃物の産地である関は、イギリスのシェフィールド、ドイツのゾーリンゲンと合わせて「刃物の3S」と呼ばれるようになりました。現在では海外への輸出が4割を占めており、関の刃物は世界に誇るブランドとして認められています。

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